転生したらスライムだった件 個人的感想ブログ

転スラ(転生したらスライムだった件)の感想を書いている個人ブログです。なお、既に完結しているWeb版は読んでません。小説版の感想です。ネタバレしているので本編を読んでから感想を読んでください。

転スラアニメ第1話の感想 やっぱりアニメはわかりやすい!

転スラアニメ第1話「暴風竜ヴェルドラ」の感想をまとめます。
※なお、管理人は小説13巻まで、漫画版9巻までを読んでいますが、完結しているWeb版は読んでいません。

さてさて、ようやく放映開始となった転スラアニメですが、私はテレビではなくdアニメストアで見ました。初めの1ヶ月は無料なのでお得です。


私は小説も漫画も最新刊まで読んでいるので、アニメの展開は知った上での感想となります。

原作者は川上先生と伏瀬先生の連名なので、漫画版に準拠しているのだろうと思います。

漫画版も小説版も話の大きな流れは同じですが、漫画版の方が説明が短く、またカットされている話も多いので展開が早いです。

アニメ版も漫画版のようにすらすらと話がすすんで、あっという間に1話が終わってしまいました。
1話の概要は以下の通り。

●戦争時代の日本。空襲に襲われるシズさんが炎に包まれ、魔王レオンに召喚される(漫画版とは違う点)。

●現代日本。37歳童貞、しかし一流企業に勤めるサラリーマン三上悟が後輩田村をかばって通り魔に刺される。

●転生する過程で三上の願いに沿ったユニークスキルが付与される(その願いとは裏腹に、転生後は無性となり脱童貞は不可能となる)。

●転生先の洞窟でヒポクテ草や魔鋼を食べまくる。大賢者と話ができるようになる。

●ヴェルドラと出会って友達になる。

●最後に、田村が三上の最後の頼み通り、PCを風呂に沈めてデータを消去する(漫画版とは違う点)

以上です。若干漫画版とは異なる部分もありますが、概ね漫画版と同じでした。

まず、ざっくりした感想ですが、映像なので魔素だのスキルなんかの、この世界の説明が視覚的でわかりやすかったです。
リムルも動きがあるため漫画版より、よりスライム感を感じました。
話は漫画版とほぼ同じ展開でしたが、アニメはアニメとして楽しませてもらいました。
また、わかりやすいので、小説版、漫画版を読んだことがない人が転スラに入るにはアニメがもってこいだと感じました。

絵柄は川上先生の絵よりもかわいらしい感じになっていますね。リムルの表情が漫画版よりも豊かなのも印象的でした。

少し意外だったのは、生前のリムル、三上さんの声の渋さと落ち着いた態度です。とても童貞とは思えません。
転生したあと、スライムの声のかわいらしさも意外でした。

今後ですが、ゴブリン達を助けるため、狼牙族との戦いがあるはずなので、アニメらしく迫力のある戦闘シーンが見物です。

転スラ2巻(小説版)の感想 さすがリムル!の連発でした

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※この感想は小説版(Kindle)のものです。管理人は既に完結しているWeb版は読んでません。
なお、ネタバレしているので未読の方は先に読んでからご覧ください。

転生したらスライムだった件2の感想をまとめます。
私はこの時点で13巻まで読んでいますが、1巻から読み返しながら書いています。

序章 怨嗟の産声

2巻はオークロードとの戦いがメインとなりますが、この章ではオークの王(後のオークロード)の苦難が書かれています。
オークロード率いるオーク達は生き残るため森に住む多くの魔物を殺害し、喰らうことになりますが、それも苦渋の決断でした。
事情があるからといって、被害者からすれば簡単に許せる話ではなく、戦争ってこうやって起きることもあるんだな、と思わせる悲しい話になっています。

なお、このオークロードは元々は人格者ではありましたが、転スラ全巻を通じて、恵まれない人ランキングトップ3に入ると思います。周囲の者が笑ったところを見たことがないと言うほど苦難の人生でした。シズさん以上に気の毒でした。

第一章 騒乱の始まり

今後、リムルにとって最重要な配下となるオーガとの戦いがメインの章です。

事情が事情とはいえ、リムルの話を聞かず、一方的に攻撃を仕掛けるオーガ達には読んでて正直苛つきました。

しかし、そこはさすがリムル。

圧倒的戦力差を誇示した上で、最終的にオーガ達を殺さずに説得に成功しました。

自分を倒しに来た相手に対し、戦いの後は傷を回復薬で治してやり、村へ招いて食事も振る舞うなんて、恐ろしいぐらいの懐の深さです。

さすがリムル。

強さも魅力ですが人間的にもビッグです。

第二章 進化と職業

村に招いたオーガ達の話を聞くリムル。
オーガ達は復讐のために死ぬ気でオークに挑むとのことですが、これをとめるため、リムルはオーガ達を庇護することにします。
リムルからすれば村の戦力増強のメリットがあるとはいえ、これは明らかな温情です。
しかも、森の上位存在であるオーガ達のプライドを傷つけぬよう、契約という名目で部下となることを了承させます。さすがリムル。強いだけでなく心の機微を理解する男!

挙げ句の果てに、オーガ達に名付けをして大パワーアップさせます。

ここまでやるか?というぐらいの大サービスです。

結果、オーガ改め鬼人達はリムルに形だけでなく本物の忠誠を誓います。そりゃ、そこまでしてくれたら誰だってそうしたくなるでしょう。

第三章 使者と会議

リムルからすれば遙かに格下であるガビルが、何を勘違いしたかリムル達に配下になるように上から目線で通告するシーンには失笑ですが、さすがはリムル!

周囲の鬼人達がキレてガビルを殺しかねないところ、リムルはギリギリキレずにガビルに対応します。ここは多くの理不尽を体験した元サラリーマンの忍耐力が生きてるようです。

しかし、ますます調子に乗るガビル。もう殺されても仕方ないな、と思わせますが、結局この緊迫した場を救ったのはコメディリリーフ・ゴブタ。
格上とも思われるガビルをまさかの瞬殺(殺してないけど)。
無事この場をおさめました。

それにしてもガビル馬鹿すぎ!
しかし、意外にもガビルの評価はここが底で、次巻以降は評価が上昇し続けるおいしいキャラです。

さて、ガビルにはうんざりしたリムルですが、リザードマンとの同盟を決断します。
オークロードの出現で事態が思ったより深刻であること、さらにはリムル軍はまだ数が少ないことが理由です。
リムル同盟を結ぶ際、こちらの数が少ないことから舐められることを危惧していますが、鬼人達は逆にリザードマンを舐めているようです。

ソウエイが使者としてリザードマンの首領のもとへ赴きましたが、はじめから上から目線でした。温情で同盟を結んでやる、という偉そうなソウエイに対し、ソウエイの隔絶した実力を察知したリザードマンの首領は怒るどころか、同盟を受け入れました。ガビルが首領だったら怒って同盟の交渉は決裂したでしょうが、冷静な首領のおかげでリザードマンは救われました。
リムルからすれば同盟は打算があって申し込んだわけですが、結局はリザードマンを一方的に助けることになり、後に大いに感謝されることになります。
ソウエイはこうなることを予測し、同盟をリムルの温情と考えたのでしょう。

第四章 狂いゆく歯車

リザードマンとオークの戦いが始まっています。
オークの方が優勢ですが、リザードマンも粘っています。
このままいけば、同盟成立の期日までは持ちそうでしたが、馬鹿ガビルがやらかします。
クーデターを起こして首領の座を奪い、積極策で打って出た結果、裏目に出て窮地に陥ります。

こんな奴もう死んでいいよ、と思いましたが、この後、ガビルの勇敢さ、指揮能力、そして最後の意地を見せられると、やっぱ死ぬのは惜しいキャラだな、と思わせます。

結局、そんなガビルの様子を見ていたリムルが温情をかけてガビルをゴブタに救わせました。

第五章 大激突

この章では鬼人勢が大活躍しますが、個人的に印象的だったのがソウエイです。
彼は無口ですし、心理描写も少ないキャラですが、ここでは彼の心情の一端が明かされています。

鬼人達のリーダーは一応ベニマルですが、同年代のソウエイとしては主ではなくライバルとみなしていたこと。
オークに里を滅ぼされるまでは平和すぎて自分の磨いた技術が使えず不満だったこと。
そんなソウエイに戦う機会を作ってくれた新たなる主リムルへの想い。

「命令される事こそ、至上の快楽」

なんというか、ある意味危険な台詞ですが、ソウエイなら様になりますね。

そして、ベニマル、シオン、ハクロウも最前線で戦う機会を作ってくれたリムルに感謝しています。
本当に鬼人は戦闘が好きなようです。悟空やベジータのようなサイヤ人を思い起こさせます。

結局、鬼人勢はオーク軍を無双します。一人だけでも20万人を倒せるんじゃないか?というぐらいの活躍っぷりでした。

第六章 全てを喰らう者

オーク軍が鬼人などに蹴散らされて、いよいよオークロードのお出ましかと思いきや、その前に魔人ゲルミュッドが登場します。

ガビルの大概でしたが、それより遙かにしょっぱいのがゲルミュッドです。
こいつは自己評価と実際の実力の乖離(つまりうぬぼれ)が全キャラの中でNo.1じゃないかと思われる滑稽なキャラです(No.2は多分クレイマン)。

転スラのキャラは、悪役でもどこか見所があったり、最後に意地を見せたりすることが多いですが、ゲルミュッドに関しては全くいいところがなく最低の人格にふさわしい最低の死に方をしました。あと、名前が覚えにくいのもマイナス評価。

その後、ゲルミュッドを喰らって進化した豚頭魔王との対決は見物でした。
転スラって、基本リムルつえー、を楽しむ小説で、バトルではリムル、あるいはその配下が圧勝することが多いのですが、豚頭魔王との戦いは死闘になりました。

勝負の決め手はユニークスキルの性能差でした。
最後は互いに食い合う戦いになりましたが、その状況では豚頭魔王の腐食者よりリムルの捕食者の方がわずかに優秀でした。おそらく、リムルも捕食者がなければ豚頭魔王に勝てなかったでしょう。それぐらい強い相手でした。

同胞の命運を背負った豚頭魔王の戦う姿には悲壮感が漂っており、最終的にリムルが勝ってほっとしたものの、豚頭魔王の心境や立場を思うと複雑な気持ちになりました。

しかし、最後に救いが。
豚頭魔王は死ぬことになりますが、リムルは彼の背負った罪を引き受けることを約束。安心して死ぬことができました。
死ぬには惜しいキャラでしたが、彼のような辛すぎる人生を送った人には死ぬことの方が救いだったかもしれません。

ところで、もし豚頭魔王がリムルに勝利していたらどうなっていたか?
リムルや鬼人達を喰らってさらなるパワーアップを果たし、森の守護者たるドライアドをも打ち破り、ジュラの森の覇者となったでしょう。
ただ、リムルの考えとは違い、多種族間で共存するのではなく、オークだけが栄えることになると思います。オークは数が多すぎるので。
そして、クレイマン、ミリム、カリオンの後ろ盾を得て魔王として名乗ることを許されたでしょう。
ただ、結局はクレイマンにいいように使われ、他の魔王の怒りを買っていたクレイマンとともに滅びることになるでしょう。

困窮し、ゲルミュッドに縋った時点で命運は決まっていた、そう思います。

第七章 ジュラの森大同盟

この章の見せ場はリムルの大岡裁きです。
森の他種族に多大な被害を与えたオーク達の罪は問わない。
それは、オークの罪を引き受けるという豚頭魔王との約束でした。

豚頭魔王は亡くなっていますし、そんな約束反故にしても非難されることもないのですが、リムルは義理を守ります。

続けて、オークを森に受け入れる方針を示し、さらにはそれを契機として森の他種族間で相互協力関係を築く「ジュラの森大同盟」案が発表されます。

それにしても、オークを許し、受け入れる度量の大きさ、さらには周囲を巻き込み国を作ってしまう構想力・政治力、さすがはリムル!元は一介のサラリーマンとは思えません。
全然偉そうじゃないけど、自然と上に立ってしまう人格、さすがリムル!元は童貞とは思えません。

終章 安らぎの場所

戦いが終わり、町に平穏が戻ってきました。
オークやリムルを頼ってきたゴブリンを受け入れ、町の人口は1万を超え、町としての体裁も整ってきました。
町の発展の様子も、転スラの読み応えの一つですね。

さて、これで2巻は終了ですが、ここでリムルとその仲間達の勢力を分析してみます。

まず、リムルですが、元々Aランクの魔物でしたが、イフリート、シズさん、豚頭魔王を取り込むことで飛躍的に強くなりました。
後ろ盾さえあれば魔王を名乗れるぐらいの強さになっているはずです。
とはいえ、現時点ではこの世界でリムルより強い魔物・人間は数十人はいるので、ここで調子に乗って周囲の国へちょっかいを出すと死にます。

配下の数も激増しました。
ほぼ全員に名付けを行っているので強さも知能も忠誠心も優れた魔物ばかりです。
戦力も凄いですが、カイジン、ドワーフ3兄弟、シュナなどのおかげで文化レベルも急激に上がっている点も見逃せません。

とはいえ、この巻で目立つのはやはり鬼人達などの戦闘力です。

ベニマル、ハクロウ、シオン、ソウエイ、ランガは引くぐらい強かったですね。

この巻での活躍を見たジュラの森の戦闘力ランキングは

リムル>トレイニー>ベニマル>シオン>ハクロウ>ソウエイ>ランガ>ゲルド、(以上がAランク)

ぐらいだと思うのですがどうでしょうか(一対一の戦いならハクロウがリムルの次に来るかもしれません)。

<まとめの感想>

2巻は1巻にも増して「さすがリムル!」を連発してしまいました。
バトルも面白かったですが、特に仲間を増やす過程が素晴らしかったですね。

力で屈服させるのではなく、対話と持ち前の面倒見の良さで、オーガ、リザードマン、オークと様々な種族を仲間にし、自然なかたちで彼らの上に立ってしまうリムルはトレイニーさんが言うようまさに「魔物を統べる者」。カリスマとしか言いようがありません。

やはり、さすがリムル!でしたね。

転スラ1巻(小説版)の感想 リムルすげー!自分も転生したいっす!

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※この感想は小説版(Kindle)のものです。管理人は既に完結しているWeb版は読んでません。
なお、ネタバレしているので未読の方は先に読んでからご覧ください。

転生したらスライムだった件1の感想をまとめます。
私はこの時点で13巻まで読んでいますが、1巻から読み返しながら書いています。

序章 死亡~そして転生

転生後、多くの魔物から絶大な人気を得ているリムルですが、生前はモテない男だったそうな。

いやいや、そんなわけないやん!と思います。

転生後、リムルは捕食者と大賢者というでたらめなユニークスキルを武器に魔王へと駆け上がりますが、実はリムルの最大の武器は、面倒見の良さと、懐の深い人格、突出したコミュニケーション能力なんじゃないかと思います。

まず、自分を犠牲にしてまで後輩・田村を助けるのが凄い。
転生後でも、ゴブリンの村を救ったり、勘違いして襲ってきたオーガ達を殺さず説得するなど、人格が立派。かといって偉ぶらないし、誰とでも分け隔てなく接する懐の深さもあります。

コミュニケーション能力に関しては、いきなりヴェルドラと友達になるのが凄い。
その後も、圧倒的スピードで仲間を増やしますが、それは戦闘の強さもありますが、人間的魅力やコミュ力の影響が大きいように感じます。

なお、生前の三上さんは顔も悪くなく背も低くなく、大手企業に勤めてるのにモテないわけないでしょ!
よっぽど高望みしていたか、モテてたのに気づかなかったかどちらかでしょう(多分後者)。

それはともかく、いい人なのにあまりいい思いをせずに死んでしまった三上さん。
しかし、その分、転生先では素晴らしい人生が待っていました。

ところで、話はそれますが、死んでどこかの世界へ転生する可能性って0%じゃないと思うのですよ。

科学的にはあり得ない?
まあ、物理的にはあり得ないと思いますが、脳内では可能なことだと思います。

死ぬまでの刹那の時間に、走馬灯のように人生が1から再生されることがあるそうですが、脳内では一瞬を人生に匹敵する時間に感じることもあり得る、ということを意味しますよね。

また、人間は寝るとき夢を見ます。夢は現実にそったリアルな内容というよりは、現実離れした内容のものが多いです。
本人が望んだ内容の夢を見ることは不可能ではありませんが、基本的になぜそんな突拍子もない夢を見ることになったのかは、理解できないことの方が多いです。
一方、臨死体験をした人の話では、亡くなった人に会ったなど、現実離れした体験をしたとの報告も多いですし、死ぬ直前に夢を見ていた、と考えることも出来そうです。

つまり、死ぬ前に長い長い夢を見ること、それが現実離れした内容であることは可能性としてはあるのではないでしょうか?

そういう意味で、「転生したらスライムだった件」は三上さんが生物的に亡くなるほんの一瞬、脳内で繰り広げられた果てしない夢と言うことができます。

私も死ぬときは是非、転スラのような世界に、「便利すぎるユニークスキル付き」で転生したいものです。
そんな一縷の希望があれば、死ぬときの恐ろしさも少しは和らぐかと思います。

第一章 初めての友達

いきなりスライムに転生したこともあって、後の巻に比べるとテンション高めなリムルさんです。

そして、持ち前のコミュニケーション能力によりヴェルドラと友達になることに成功。

リムルに打算はなく、純粋に友達になりたかっただけですが、結果的にヴェルドラと友達になることはリムルの成り上がりスピードを加速させることになりました。

それにしても、もし、私がリムルの立場なら、ビビリのコミュ障なんで、ヴェルドラは適当にヘコヘコして友達になることなく通り過ぎたと思います。
捕食者と大賢者があっても、決して大成しなかったでしょう。そこが、リムルと私の器の差ですね。。

ところで、もしヴェルドラと出会わなかった、あるいは友達にならなかったらリムルはどうなっていたか?

リムルは有能なのでヴェルドラから教わった魔力感知もいずれは気づいたでしょうし、時間はかかってもそれなりに強い魔物に成長したと思います。

ただ、ヴェルドラという魔素の貯蔵庫がないためゴブリンやオーガの名付けのところでつまずくいて、リムルの配下はそれほど強くはならないはずです。
さらに、名付けによって配下と強い絆を結ぶリムルですが、それが出来ないとすると、配下の数も少なくなりそうです。

なので、リムル単体としてはそれなりに強くなっても一つの国を作るほどの勢力にはならなかったでしょう。

もし、国を名乗ってもヴェルドラという後ろ盾がない以上、周辺国家からは頻繁に侵略を受けて、かなり大変なことになるはずです。
結局は、ゴブリンの村とかの守護神として、あるいはリムルに目をつけていたトレーニーさんの片腕として、まあまあの立場と待遇の人生を送るのではないでしょうか。

やはり、この世界に衝撃を与えた新星(ニュービー)はヴェルドラとの出会いがないとまぶしく輝かなかったでしょう。

…いや、そもそも、長年封印されて人恋しい状態だったヴェルドラの願いが、リムルを異世界から呼び寄せた可能性もあります。リムルはヴェルドラの魔素たまりで発生していますし、ヴェルドラの影響を受けていたとしてもおかしくありません。とすれば、リムルとの出会いは偶然ではなく必然となりますね。

さて、仮定の話はこれぐらいにして、本筋に戻ります。

ヴェルドラとの出会いも幸運でしたが、リムルが生まれた場所もいいことずくめでした。

ヒポクテ草が大量に生えていたので、それを摂取し回復薬を大量生産し、体内に貯蔵することが出来ました。
これが後々大いに役に立つことになります。

また、大量の魔鋼もドワルゴンなどで役に立ちます。

洞窟内の適度に強い魔物との戦闘はリムルのよい訓練になりましたし、スキルを盗むことでパワーアップもできました。

ちょっと出来すぎですね。

ドラクエで例えたら、物語開始時で既にレベルが20ぐらいあって、しかもすぐにレベル99の竜が仲間になって、洞窟で戦っているうちにレベル25ぐらいになって冒険開始という状況です。
世界最強には遠いですが、それでも広大なジュラの大森林の中ではほぼ敵なしというチートぶりです。

都合のよすぎる設定ですが、転スラは「俺ってツエー!!」を楽しむ作品なのでこれで良しです。

さて、その後はブルムンド王国やシズさんのパートがありますが、そこは特に感想なし。

リムルがゴブリンの村を救うところが一番の見せ場ですね。

敵のリーダーを一瞬で倒すなど、リムルの圧倒的な戦闘力も凄いですが、それより、リムルの知謀に驚きです。
前世はゼネコン社員じゃなくて名のある戦国武将とかじゃないの?というぐらいキレキレの策で敵を完璧に嵌めました。

また、リムルはヴェルドラや後に登場するオーガ達と違って戦闘狂ではありません。戦うことに楽しみを見いだすよりは犠牲がなるべく出ないように必要以上に戦うことを避ける慎重さがリムルにはあります。
その結果、狼牙族という強力な部族を仲間にすることが出来ました。

ヴェルドラとかなら、ためらうことなく狼牙族を殲滅させたでしょうが、後に魔王になる男はやはり発想が違うのでしょうね。

今後もこのパターンでリムルはどんどん仲間を増やしていきます。


ゴブリンと狼牙族を配下におさめたリムルですが、ここで名付けを連発します。本人は軽い気持ちでやっていますが、本来はとても危険な行為。しかし、ヴェルドラを体内に取り込むというファインプレーのおかげでセーフ。
そしてゴブリンや狼牙族は進化してパワーアップします。何もかもが順調です。

その後、ゴブリンの村のトップとして政治家・行政家としての有能さも見せつけるリムル。やはり完璧超人。なぜ前世でモテなかったのか理解できない…。

少女と魔神

物語序盤の重要人物であるシズさんのパート。
リムルとシズさん。同じ日本出身異世界人でも、この世界での明暗は分かれています。
シズさんは生前も大変な時代に生きていましたが、転生後も不本意で重い人生を送っています。
正直、いくら強くてもシズさんの境遇なら転生したくないですね…。
そう思わせる話でした。

第三章 ドワーフの王国にて

ドワルゴン入国そうそう捕まってしまうリムルですが、体内に隠し持った高性能回復薬で人助けをしてピンチを脱出します。
その後、これまた体内に隠し持った魔鋼と自身の複製能力によりカイジンのピンチを救い、感謝されます。
情けは人のためならず、結局、リムルの面倒見の良さのおかげでカイジン達を仲間に出来ます。
カイジン達はランガやリグルドと違い、名付けによって仲間になったわけではなく、リムルの人柄に惚れて仲間になりました。
この章ではリムルの戦闘力ではなく、コミュ力や人を引きつける魅力が遺憾なく発揮されていますね。

第四章 爆炎の支配者

シズさんのパートですが、前半はゴブリン村の発展と拡大の様子が書かれています。
町を作る際にいきなり下水道を作るという発想は、この世界では誰も考えつかないでしょう。やっぱリムルすげー。
そして、新たに配下となったゴブリンの名付け。これでまた勢力が大きくなります。
…順調すぎて、波瀾万丈のシズさんが気の毒になるぐらいです。

その後はブルムンドのエレン達の話です。そこそこ強い人たちですが、リムルに比べると凡人過ぎるので、その活動ぶりを読んでてもあまり楽しくはないですね。しかし、そこにシズさんが加わることで一気に興味深くなります。

そのシズさんですが、程なくして暴走。シズさんの中にいたイフリートがリムル達に襲いかかります。
実力は拮抗していますが、リムルの「熱変動耐性」が決め手となって勝利。上位精霊に勝つなんてやっぱリムルすげー。

その後、シズさんの最後を看取ります。最後の最後で、リムルと出会うことで少しだけ救われたシズさん。
一方、リムルはシズさんの無念を引き継ぐことになりますが、思いがけずシズさんの強力なスキルと美しい外見も引き継ぐことになります。終始ハードモードな人生を送ったシズさんに比べて、リムルは明らかにイージモード。この差は何?

終章 受け継がれる姿

シズさんを食べたことにより、リムルは人型の姿を手にいれます。

リムルは前世では男ですが、この世界では無性でした。
一人称は俺だし、心も男のはずですが、なぜ体も男にしなかったのか?

リムルの器量であれば、男だとすると女性の魔物からモテまくるのは想像に難くありません(逆も同じ)。
すると、物語の比重が男女関係の方に傾き、バトルや国の発展、国家間の駆け引きの様子などの描写が減ります。
個人的にはハーレムの物語も悪くないと思いますが、転スラでは少年漫画っぽい純粋なバトルや成功物語に比重を置いてほしいと思うのでリムルを無性にしたことを支持したいです。

恋愛の要素をあえて入れないために、ワンピースのルフィーみたいに、まったく女に興味がないという硬派なキャラにするという手もありますが、リムルは生前童貞だったことを残念に思っているぐらいなので、それはやっぱ無理ですね。。

まっ、無性の体になったことで、女湯にも堂々と入れるので、それはそれでよかったのかもしれませんが。

外伝 ゴブタの大冒険の感想は割愛します。
しかし、伏瀬先生はかなりゴブタ押しですね。

転スラは戦いのシーンが多く、時としてシリアスな展開になりますが、ゴブタの脳天気さがそれを和ませます。いわゆるコメディリリーフという役割ですね。
こういう役柄はバトルが続いても死なないことが多いので、ゴブタは安心してみられるキャラです。あと、この先出てくるガビルなんかも面白キャラなので死ななそうです。

<まとめの感想>

この先十何巻と続く転スラ小説版ですが、第1巻は内容てんこ盛りでした。
しかし、一言で言えば「リムルすげー」です。

無敵に思えるほどの戦闘力に加え、元普通のサラリーマンとは思えないほどの知謀、人(魔物)を引きつける魅力、誰とでもすぐに仲良くなれるコミュ力、町を発展させる技術者としての能力、ついでに美形など、よく考えれば完璧超人過ぎです。

ただ、リムルはその能力の割に世界征服など大きな野心をもっているわけではなく、性格も心優しいですが、高潔でも正義漢でもありません。元の世界の生活をなるだけ再現して、後は仲間と楽しく暮らすことがリムルの目標で、それはこの先でもぶれません。
完璧超人でも心の中は私のような凡人と同じようなもので、そこに親しみを感じます。

なんか、凄いんだけど凄くないように感じさせるのが逆に凄いキャラですね。

転スラ13巻の感想 悪魔3人娘が強すぎて引いた…

※この感想は小説版(Kindle)のものです。管理人は既に完結しているWeb版は読んでません。
なお、ネタバレしているので未読の方は先に読んでからご覧ください。

12巻は2018年3月9日発売開始で、13巻は9月28日なので、半年以上も待たされました。
12巻は東の帝国との対決直前という、続きが気になるところで終わっていたので、半年待たされるのはつらかったっす…。

発売日はすぐにkindle版を購入して5時間ぐらいで一気に読んでしまいました。

読み返しながら、それぞれの章ごとに感想をまとめます。

序章 2つの疑惑

さあ、開戦だ、と喜び勇んで読み始めましたが、いきなりユウキのパート。
ユウキは個人的に好きではないのでちょっとガックリ。

誰がガドラを殺したのか?についての考察ですが、意外な人物が犯人のようです。
また、マサユキが皇帝ルドラとそっくりという怪情報もあります。

さすがにマサユキが皇帝だったという落ちはないと思いますし、謎ですね。

まあ、ユウキとガドラには特に思い入れがないのでどうでもいいです。
それより早く戦争の話の続きが読みたいです。

第一章 動揺と覚悟

いきなりは開戦しません。
前半は開戦直前の情勢の解説とリムル達の作戦の再確認の章です。

見せ場はテスタロッサとウルティマの原初2人とガビル、ゴブタの絡みです。
特にゴブタ。相手が原初というヤバい悪魔ということを知らないので発言に遠慮がありません。
言ってることは正論ですが、苦笑ですね。。

そしてテスタロッサがガスター中将に交渉という名の宣戦布告をして、ついに開戦します。

カビルとゴブタ、その配下の者が勇戦します。

ところで、超強いリムルが最前線に出れば、それより遙かに弱いガビルやゴブタなどが戦わなくてもすぐに勝てるのでは??
という疑問は誰でも感じますよね?

その疑問の解が述べられています。

まず、国家として歩み始めた以上、何時までも魔王である自分達の主─ ─ つまり、俺 ─ ─ に頼ってはいられない事。魔王は配下の魔物達を庇護する役目を負うが国を守るのは配下の務めであると、ベニマルはそう断言したのである。魔国連邦が自分達の国なのだと自覚し、祖国は自分達の手で守るという意志がないならば、この国に住む資格もまたない ─ ─

なるほど、安全よりも誇りが大切、ということですね。

でも、部下思いのリムルはそれでも戦場に出ようとしますが、ベニマルにとめられます。
今回の作戦はリムルを害する可能性のある強者をあぶり出すことが主眼となっているので、リムルを出すわけにはいかないと。

そこで、リムルも王としての覚悟を新たにします。
リムルの性格からすると、部下が傷つくぐらいなら自分で戦う方が気が楽なのでしょうが、そういう立場じゃなくなってきてます。

物語序盤ならリムルが真っ先に戦っていたのに、ずいぶんと変わりましたね。

第二章 蹂躙の始まり

蹂躙、って、どっちがどっちを?
と思いましたが、蹂躙するのはリムル軍の側でした。

ランガと合体したゴブタとガビルが圧倒的強さで敵を倒しまくります!

いや逆に、戦車や飛行船弱すぎ…、とも感じます。異世界の技術と魔法の融合ということでとてつもなく強いのでは?と開戦前はかなり警戒していましたが、楽勝過ぎです。もっと苦戦した方が面白かったと思うのですが。

そして、とどめはウルティマ(原初の紫)。
圧倒的強さで敵を蹂躙、飛行船部隊を一瞬で壊滅させました。

…なんかね、このウルティマ含む原初の3人娘は個人的に好きじゃないんですよ。
まず、あまりに強すぎて、ゴブタやガビルなど、転スラ初期から登場している馴染みのあるキャラの頑張りが霞んでしまうからです。

飛行船部隊もはじめからウルティマが攻撃していたら、ガビルなんかいなくても一瞬で全滅させられたはずです。

あと、残虐すぎ!敵とはいえ、あの殺し方はちょっと…。

まあ、魔物だし、しかも悪魔だし、人間の感覚で価値判断するのもなんですが、少なくとも人の心を持つ心優しいリムルの配下には向かないと思います。

どこか滑稽でユーモラスなディアブロはいいとして、ウルティマとテスタロッサはアウトです(カレラも大概だが、無邪気なだけかも)。

そして、負けじとテスタロッサもガスター中将と帝国皇帝騎士団の精鋭3人を簡単に殺します。
序列11位という人外の強さを持つはずのデイビスすらテスタロッサの相手になりません。

敵ですが、あまりのやられっぷりに可哀想になってきます。

帝国皇帝騎士団のナンバー持ちって帝国軍最精鋭のはずなのに、このていたらく。
リムル軍にはテスタロッサと同等かそれ以上の強さの者は少なくとも6人はいますし、これじゃあこの先も戦いにならんでしょう。
そういう意味で、悪魔3人娘の加入は余計だなあと思いました。

なお、この章で帝国軍の別働隊は全滅、帝国軍94万人のうち、24万人が殲滅されました。
対してテンペスト軍の人的被害は0。ヤバス。。

幕間 ガゼルの憂鬱

ディアブロ達が原初の悪魔だと知ってびびりまくるガゼル達。
さらにはヴェルドラもいるテンペストの超戦力に頭を痛めるガゼル。

いくら友好国でも強すぎる国が隣に在るというのは王としては怖いでしょうね。
テンペストはその巨大すぎる戦力と国土の広さから旧ソ連を思い起こさせます。絶対となり合いたくねー。

しかし、強さのインフレで初期の強キャラが相対的に弱くなるのは悲しいですね。
ガゼルも初期ではリムルを圧倒していましたし、世界的にも英雄王として強さを認められる猛者なのですが、今やリムルには追い抜かれ、原初にもかなわない様子。
ドラゴンボールで言えば、サイヤ人襲来編以降の亀仙人みたいなもんですね。。
長期連載のバトルものでは強さのインフレは避けられないですが、転スラは何とかドラゴンボール化は避けてほしいですね。

第三章 迷宮攻防戦

対帝国軍別働隊の戦いは拍子抜けするほど圧勝。ウルティマとテスタロッサの強さばかりが目立つ戦いでした。
次は帝国軍本体との戦いです。

ここでも意外な展開にならず、リムル達の思惑通りに戦いは進みます。

詳細は書きませんが、ここでも圧勝。帝国軍弱すぎ。

ここで気になったのが、リムル配下で資格のある者に、魂10万人分を与えると覚醒させることが可能、とのルール。

対象となるのはランガ、ベニマル、シオン、ガビル、ゲルド、ディアブロ、テスタロッサ、ウルティマ、カレラ、クマラ、ゼギオン、アダルマン以上、12名。
現在24万人殺しているので2名を覚醒させることが可能になります。

まず、この12名は魔王種に匹敵するほどの強さがあると思われます。細かい資格は分かりませんが、それの一つが強さなのは間違いありません。
リムル配下の戦闘力上位12名はほぼこのメンバーと思われます(ソウエイはランガより強い気がしますが)。

結局、リムルは魂を使って配下を覚醒することはしませんでしたが、私ならやりますね。

それで誰を覚醒させるか?

悩みますが、私ならベニマルとディアブロですね。

まず、ベニマル。単体でも文句なしに強いですし、大軍を指揮する将としての能力は配下でも一番でしょう。物語初期からリムルに仕える最も信頼できる部下、というか仲間なので最も安心してパワーアップさせられます。

武勇や忠誠心ならシオンも負けていませんが、性格的に覚醒魔王級に強くするのは何かをやらかしそうで不安です…。

次は悩みますがディアブロですね。
太古の昔、ギィと引き分けたというからには素質としてはギィと同等と考えて良さそうです。
そのディアブロが覚醒したならば、きっとギィに匹敵する最強魔王になれるはずです。

現時点でギィとリムル達は対立していませんが、将来的にぶつかる可能性を考えると、この機会に対ギィ用の最強戦士を作っておくことは保険となるでしょう。

テスタロッサ、ウルティマ、カレラも覚醒すればギィの実力に届きうると思いますが、人格的に信頼が持てません。リムルより強くなったとき、態度が変わる可能性がありますし、そうなったら止められる者はリムル配下にはいなくなります(あとはヴェルドラ頼み)。

とりあえず、ベニマルとディアブロを選びましたが、ゼギオンも悩むところです。
実はこの中で最強かも知れないのがゼギオンです。彼の活躍は第3章後半に書かれていますが、悪魔3人娘より強いとされています。悪魔との相性がいい、という点はありますが、格闘では条件次第でヴェルドラとも互角に戦える、とのことなのでやはり最強候補なのは間違いないです。
彼は過去にリムルから命を救われており、忠誠心は絶対で、信頼も出来ます。
そんなゼギオンを覚醒させたらどうなるか?
もしかするとヴェルドラ以上に強くなるかもしれません。ちょっとヤバいですね。

あと、この12人に入ってませんが、クロベエが覚醒したら伝説級あるいは神話級の武器を量産してくれそうです(笑)。

…そんなことを考えているとキリがないので、次にいきます。

結局、迷宮に入り込んだ帝国軍53万人は全滅。
帝国軍は残り17万人まで減少しました。

その17万人にもこれまで出番のなかったカレラ、ディアブロ、シオンなどが襲いかかります。もう読まなくても結果は分かります。

それより、リムル周辺の動向の方が興味深いです。

これまでの戦いで順調すぎてちょっとげんなりしてた感はあるのですが、ここに来てピンチらしいピンチがやってきます。

リムルに対する刺客、それは意外な人物でした。
マサユキのパーティーであるバーニィとジウ。
まあ、こいつら、思ったほど強くなかったのでどうでもいいですが、ここで泣かせるのがパーティーの残りの一人であるジンライ。

ジンライはマサユキが本当は弱いのを知っていてなお、マサユキのことを尊敬し、ついていっていたのだ。

リムルだけでなく私もジンライを見直しました。これまでリムルに悪態をつきまくっていた嫌なキャラでしたが、評価が変わりました。彼はいい奴です。

そんなジンライに感じ入ったのか、リムルも援護射撃します。友情ですね、熱っ!

その後の見せ場はクロエvsジウ。

クロエは時間を操作する究極能力を持つ勇者であり、かつては究極能力なしでヴェルドラを封印した作中最強キャラの一人です。
しかし、現段階ではスキルを上手く使いこなせず、リムルの助けを借りてジウを倒しました。素質的には最強でも、まだちょっと修行が必要なキャラですね。

なお、バーニィとジウは帝国皇帝騎士団の一桁ナンバーという帝国軍の頂点に立つ存在でしたが、その後ディアブロにあっけなく殺されます。てか、やっぱ原初は強すぎて物語のバランス崩してるわ。。

次は行方不明になっていたトレーニーさんと戦っていたラプラスの話。

なぜか関西弁を話すラプラスは、悪党でありながらどこかユーモラスで個人的には好きなキャラです。見かけによらず魔王バレンシュタインを倒すなど、実力も十分。頭も回るし、味方になれば頼もしいでしょう。
ただ、これまでの所業から信頼がないので、結局トレーニーさんと戦う羽目に。
好きなキャラではありますが、リムル達の仲間にはなれないだろうなと思います。

さて、とどめはカレラ。
核撃魔法重力崩壊で帝国軍の残党を一瞬一撃で十数万人殺害します。ヤバス。。
残りの帝国軍はシオンやアルビス達が始末しますが、事実上カレラ一人で全滅させたも同然です。

結果論ですが、テンペストの総力をあげなくても、悪魔3人娘だけで帝国軍94万人を絶滅させることができたはずです。それぐらい桁外れに強かったです。

ただ、面白かったかと言えば微妙。
圧倒的強者の戦いも爽快感はあるのですが(漫画で言えば、ワンパンマンのサイタマとか、刃牙の範馬裕次郎とか)、この3人娘の戦いは、人間が蟻の大群をわざわざ踏み潰すような、大人げなさを感じました。

これで進撃してきた帝国軍との戦いは終わりです。
テンペスト軍が強すぎたというのはありますが、将であるカリギュリオやガスター、一桁ナンバーのバーニィとジウなど、弱すぎて手応えがなさすぎでした。人間的にも卑小な奴らだったので余計に小物に見えて仕方なかったです。

終章 魔王の所業

今回、敵とはいえ94万もの人間を殺害したテンペスト軍。
あまりの完勝ぶりに、ちょっとやり過ぎでは?と感じましたが、リムルはそのうち70万人を蘇生させます。これは優しさではなく、悪評が広まるのを防ぐためだといいますが、それでも大勢の人が助かったのは事実。
人が死にまくる気の重い話が多かった本巻ですが、最後に救いがありましたね。

<まとめの感想>

本巻の主役は表紙の絵にも描かれている悪魔3人娘でした。
ヤバいぐらいに強いのはよく分かったので、次巻からは他のキャラが戦ってほしいですね。
もうおなかいっぱいです。。

一方、本巻の敵キャラも弱く、敵対していた頃のヒナタのような、「もしかしてリムル負けんじゃないの?」と思わせる強敵が皆無だったので、ハラハラ感はなかったです。

おそらく、次は出番のなかったリムルとヴェルドラが戦うと思います。

となると、帝国軍も本物の猛者が出てくるはずです。

現在分かっている帝国軍のヤバそうな奴は3人います。
●皇帝ルドラ
●元帥、ヴェルドラの姉ヴェルグリンド
●情報部近藤達也
この3人に期待ですね。

まだ帝国編は終わってないので、続きは非常に気になります。
12巻から13巻の間が半年以上開いていましたが、14巻は年内ぐらいに出してくれませんかね?頼みますよ伏瀬先生!