※この感想は小説版(Kindle)のものです。管理人は既に完結しているWeb版は読んでません。
なお、ネタバレしているので未読の方は先に読んでからご覧ください。
14巻は3月29日発売で、15巻は9月28日と、半年の期間で発売されました。
ここしばらくは半年ペースなので、16巻は2020年3月末になると予想されます。
さて、14巻はヴェルドラを失って、激怒するリムルのシーンで終わりました。
実に気になる終わり方で、半年待たされるのがつらかったです。
この続きがやっと読めると、わくわくしながら15巻を読み始めましたが、いきなり裏切られます。
序章 灼熱竜 対 暴風竜
あれ?時間が少し戻ってヴェルグリンドとヴェルドラの戦いが書かれます。
これはこれで面白いのですが、リムルがどうなったかの方が気になりました。
第一章 絶望の時
これまた時間が戻って、悪魔3人娘vsヴェルグリンド、ガゼル&ハクロウvs近藤達也、ガビルvsマルコ、バーン&アンリエッタ&ゴブア&フォビオvsフットマン&ティア
の戦いが書かれます。
正直、これらは話の本筋に大きな影響はないですし、個人的には読んでてじれったく思いました。はやくリムルがどうなったかが知りたいです。
章後半ではヴェルドラとヴェルグリンドの戦いの結末が書かれています。
第二章 解放されし力
やっとリムルのパートです。
簡単には抜け出せないと言われる夢幻要塞に閉じ込められたリムル達ですが、リムルの空間転移によってあっさり抜け出します。
リムルが転移したのは敵の真正面!
ヴェルドラとヴェルグリンドの戦いの舞台、そしてルドラと近藤が乗る飛行船も見えます。
すかさず出したリムルの一手は悪魔の召喚でした。
そして、召喚された悪魔3人娘を進化させました。悪魔公から悪魔王になりました。他の悪魔も進化して、リムル軍は大幅戦力UPしました。
その後、リムルはたった一人でヴェルグリンドと操られたヴェルドラに戦いを挑みます。
ピンチとも言える状況のなか、究極能力ラファエルが、リムルの名付けにより神智核(マナス)シエルに進化しました。
そしてシエルのおかげでヴェルグリンドをあっさり断熱牢獄にとじこめました。強すぎる!
その後、リムルはヴェルドラの解放に取りかかります。
ヴェルドラは身体が操られていたものの、自我は残っていて、リムルと会話が出来ました。
ヴェルドラの心核を探すべく、ヴェルドラの身体に侵食するリムル。
捕食したヴェルドラを解析鑑定した結果、リムルの身体組成を竜種に変化させることができました。
「竜魔粘性星神体」となり、世界で5人目の竜種が誕生しました。
リムルはどこまでも強くなると思っていましたが、竜種になるとは想像外でした。
魔素量もヴェルドラを超えました。ちょっととんでもないことになってきましたよ。
なお、シエルによってヴェルドラの究極能力である究明之王が混沌之王に進化しました。
その後、ヴェルドラを消されたと思って激怒したヴェルグリンドがリムルに襲いかかりますが、リムルの完全勝利に終わります。
ヴェルドラとヴェルグリンドの2体の竜種に完勝したことから、この時点でリムルの強さはこの世界でもトップクラス、もしかするとミリムやギィを上回ったかもしれません。
ようやく読んでてスカッとしました。
第三章 激化する戦場
カリオンの兄グラディムvsカリオン、フレイの双子の姉ナジムvsフレイ、ガビルvsバラガ、ガドラvsゴウザリンなどの戦いが描かれます。
その結果、カリオンとフレイは覚醒して進化の眠りにつきました。
物語序盤では最強の一角として描かれていたカリオンとフレイ(特にカリオン)ですが、その後、リムルの配下に強キャラが増えまくって、全然強者感がなくなってしまいましたが、ここで救済が入った感じです。
でも、今更覚醒しても、最強はかなり遠いと思います。
第四章 八門堅陣
アゲーラ&エスプリ&ゾンダvsガルシア(序列5位)
シオンvsミナザ(序列6位)
戦いの最中に闘霊鬼に進化。
ヴェイロンvsマルコ
ソウエイvsガードナー(序列4位)
シオンとソウエイはともかく、アゲーラとかヴェイロンとかの戦いは別にいいかな、という感じです。それより話を先に進めてくれ、と思ってしまいました。
第五章 皇帝の真実
ウルティマvsダムラタ(序列2位)
ウルティマが究極能力死毒之王をゲット。
ダムラタに完勝。
ダムラタの願いを聞き入れる代わりに、ダムラタの全ての力を得る。
しっかし、個人的には脳天気なウルティマより苦悩の人生を送ったダムラタの方を応援したかったです。
アゲーラ&カレラvs近藤達也
カレラが究極能力死滅之王をゲット。
負けそうになっていたが逆転勝利する。
そして近藤の力もゲットしました。
正直、はじめから強かったカレラより、ただの人間が苦労を積み重ねて強くなった近藤の方が好感を持てるし、敵だから倒さなければならないにせよ、リムルに倒して欲しかったです。
副将格のベニマルやディアブロならともかく、カレラクラスに倒されては近藤が可哀想です。
ベニマルvsグラニート(序列3位)
ベニマルが究極能力陽炎之王をゲット。
結局、帝国4騎士は噛ませ犬でしかなかったですね。
テスタロッサvsヴェルグリンド
戦いの前の待ち時間で究極能力死界之王をゲット。
戦いの最中にベニマル達が門から出てくる。
戦術的にはテスタロッサの勝利。
ディアブロvsフェルドウエイ(序列10位)
フェルドウエイは妖魔王だそうな。
ディアブロでも勝つのは不可能という猛者。
終章 姉と弟
ヴェルグリンドはルドラに精神支配を受けていたことが判明。
リムルはそれを解除し、ついでにヴェルグリンドと魂の回廊をつなぐ。これによりヴェルドラと同様に状態になる。
一方、ルドラとルドラのそばにいるヴェルグリンドはリムルの仲間に取り囲まれている。
カレラの撃った近藤の銃がルドラに襲いかかるがヴェルグリントがそれをかばう。ルドラは正義之王の権能王宮城塞により無傷。
すかさず、重傷を負ったヴェルグリンドの力を奪った。
それを見ていた、リムルの側にいるヴェルグリンドはルドラがもういないことに涙した。
正義之王(ミカエル)に乗っ取られたルドラ。
それが目指すのはヴェルダナーヴァの復活であった。
ヴェルグリンドはルドラの魂を探すため、シエルの能力改変を受け入れる。救恤之王と誓約之王を統合し、究極能力炎神之王を得た。
そして、ヴェルグリンドとヴェルドラはリムルから解放された。そしてヴェルグリンドはルドラを探しに旅立った。
リムルはミカエルの元へ行き、話し合った結果、今回は互いに引くことになった。
これでとりあえず今回の帝国軍との戦いは終了です。長かったです。
次回は緊張感のない日常回を期待します。
そしてルドラを探し回るヴェルグリンド。
どうやらヴェルグリンドはリムル=ヴェルダナーヴァを疑っているようです。
そして、最後、ヴェルグリンドはルドラを発見します。どうも、これってマサユキっぽい感じです。
マサユキ=ルドラの転生体?
15巻はこれで終了です。
まとめ
最初から最後までバトルの連続でしたが、話は進展しましたし、いくつか謎も解けました。そういう意味では満足でした。
予想通りリムルもパワーアップしました。
一体どこまで強くなるのか?このまま進化すればヴェルダナーヴァになるのでしょうか?それなら本当に最強ですが。
するとミカエルの出方も気になります。場合によっては争う理由がなくなります。
次巻ですが、帝国戦後の処理、そして宴になると思います。
そして早ければミカエルとの戦いが始まるかもしれません。
いや、その前に新キャラの妖魔王との戦いが待っているでしょう。
次もまた半年後になると思いますが、待ち遠しいですね。